9月 212010
 

第11回日韓交流会「希望の種を探そう」
言葉の壁を乗り越える
コミュニケーション・ワークショップ!

9月11日(土)、飯田橋の日本希望製作所の事務所で、第11回「希望の種を探そう」を開催しました。今回のテーマは、「言葉の壁を乗り越えるコミュニケーション・ワークショップ」です。お互いを「理解」することにおいて言葉はとても重要ですが、逆に言葉が障害物になり、コミュニケーションができなかったり、壁を感じたりすることも少なからずあるでしょう。

今回の「希望の種を探そう」では、「言葉の壁を乗り越える」交流という新しい視点から考え、その力を皆さんと一緒に感じる場をつくりたいという趣旨で開催しました。

参加者は、身体を使ってイスをデザインするワークショップや、東京のイメージを各自が描いてコラージュするワークショップなどを通じて、初めて会った人どおし、次第に打ち解けていくという体験をしました。

当日の様子をスタッフのイエ・ウンジさんが書いてくれています。

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希望の種、東京を語り合おう
「ワークショップ-造形による対話」

イェ・ウンジ

9月11日に第11回「希望の種を探して」が開催されました。
第11回「希望の種を探して」は言葉の壁を乗り越えたコミュニケーションが主題でした。
今回のワークショップの先生は武蔵野美術大学名誉教授であり、日本希望製作所理事の及部先生でした。及部先生は,子供や障害者、お年寄りなど,いろいろな人たちとのワークショップ「造形による対話」を大学や美術館などの生涯学習施設や地域で活動してきました。

ワークショップが始まる前のオリエンテーションで及部先生は一つの作品を見せて下さいました。阪神大震災を経験した神戸の人たちが布で作った絵でした。布絵には飛んできた火の粉で家を全焼した人、ボランティアーとして神戸に行って一生の相方と出会い新しい命を得た人、そんな辛いことがあったけど、やはり阪神タイガースが勝つべきだという人などいろんな話が込められていました。

オリエンテーションが終わり、すぐ身体を使ったゲームが始まりました。イスになったり、花と花瓶になったり、そして風景になるなど普段は聞いたこともない不慣れなゲームでしたが、なぜか小学校の時に友達とやっていたゲームを思い出しました。身体を使ったゲームをやって、初めて会った人たちとの間で親密感を感じるようになり、ゲームの途中で気軽に意見交換ができました。お互いに面白い意見をだすことができて楽しく進めることができました。休み時間には飲み物やお菓子などを食べながら、自然に話をする雰囲気になりました。

身体を使ったゲームが終わった後、絵で表現するプログラムが始まりました。まず、「一筆で描く」というプログラムで、一気に自分の顔を書くという内容でした。書く瞬間「私の顔って、どんな顔だったっけ?」と迷いましたが、一番特徴的なめがねを強調して描きました。結果的に及部先生には「似てないね」と言われましたが、私なりには似ている絵だと思いました。

その次は、大きい紙を適当に破って参加者たちに配り、それぞれが感じる「東京」のイメージを描きました。日本人が感じる東京と長く東京で生活した外国人、東京に来て1年もならない外国人が感じる東京は少し違うだろうと予想しました。
みんな、床に自由に座ってクレヨンで描き始めました。自分が見た風景を描く人、抽象画を描く人、そしてスクラッチ方法で描く人、クレヨンで描いた後、わざとティッシュを使って色を広げる人など表現方法も様々でした。
私が描いたのは‘東京タワー’です。東京に着いたばかりの頃、アルバイトの面接地がたまたま東京タワーあたりだったので、面接が終わった後,近くにあるように見えた東京タワーに向かって黙々と歩いた時に感じたものを忘れられなくて描きました。

参加者を大きく3チームに分けて、自己紹介代わりに自分が描いた絵の紹介をしました。自分のチームの「東京」は人たちに夢や希望を与えて、過去・現在・未来が混在しているが、複雑すぎて混乱を与えて、むしろ道を迷わせるところでもありました。他の人が説明する「東京」は自分も思ったことがある「東京」でもあり、自分が思ったことがない「東京」でもありました。
及部先生の指示に従って自分の絵を説明する短い文章を4~5個くらい作った後、他の人の文章と混ぜて、ランダムに10個を選んで‘詩’を作りました。そして、絵と詩を大きい紙に貼って、自分のチームの詩を大きい声で読みました。結果的に、「東京」は私が思った以上に大きくて、いろんなものを抱えているところでした。この大きくて深い「東京」で、またどんな出会いがあるか楽しみにしています。

参加者全員の東京のイメージを持ち寄った
一枚の絵を前に、話す及部理事

一回の出会いより、一回の会話より、ただ一つの暖かい手が、人々の間の気恥ずかしさを溶かす現場を見ました。そして恥ずかしさを越えて、初めて会った人たちとの会話、意見交換を通じてもっと広い世界があることを知りました。多分こういう暖かいことがもっともっと多くなれば、希望の種ももっともっと大きくなって芽を吹くでしょう。