8月 292011
 

韓国の大学では大学内に語学堂という外国人に対して韓国語を教える場を設けているところが多くあります。短い期間だと1カ月、長期になると1年以上と都合にあわせて期間を選ぶことができるため夏休み、冬休みなどの長期期間を利用して語学留学する方もいます。語学留学を考えている人のほとんどはソウル市内の大学を希望します。

しかしソウル市内の有名な大学には日本人も多くいます。常に韓国語で話すことを意識していればいいのですが、同じ日本人が集まれば日本語で会話をしてしまうものです。そのため、なかなか韓国語が上達しないという人も少なくはありません。

ソウルに比べ、地方はそれほど発展はしていませんが、語学堂には日本人が少なくほかの国の留学生が多いため、韓国語で話しコミュニケーションをとるしかありません。はじめはジェスチャーを交えた片言での会話ですが、日々の学習を通して会話の幅も広がってきます。常に韓国語に触れることのできる生活が送れるため上達も早いのです。

これは学校内だけでなく買い物の時にも見られます。ソウルの明洞へ買い物に行くと、英語、中国語、そして日本語が話せる店員が必ずと言っていいほどいます。明洞の通りを歩いていると、日本語で「いらっしゃい~、見て行って!」と話しかけられ、店内に入ると「何をお探しですか?」と日本語で会話をしてきます。しかし地方でそういった店員がいるところは珍しいといえるでしょう。地方は都市部に比べても物価が低いのも魅力的です。

地方での語学留学によって韓国語を身につけてみてはいかがでしょうか。

・留学生活

大学2年の時に忠清南道の論山市にある建陽大学に語学留学をしたS・Sさんが、留学生活についてレポートしてくれました。

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論山はソウルから高速バスで2時間ほど行ったところにある市です。農業が盛んで、イチゴと塩辛が特産品で、4月にはイチゴ祭り、10月には塩辛祭りというお祭りが催されます。首都圏と湖南、大田をつなぐ地として、高速道路、鉄道、国道など交通網が発達しています。また大きな陸軍訓練所があることでも有名です。

寮の部屋から撮った大学の写真で、ネットの部分はゴルフの練習場。正面の建物は図書館。

私の通っていた建陽大学の語学堂は午前から午後まで韓国語の授業を行っていました。語彙・文法、読解、リスニング、ライティング、最後の時間は自習時間でそれぞれがその日に勉強した部分の復習や出された課題をしていました。

韓国の授業は日本とは違って50分授業です。1教科1教科集中して毎日学習できました。先生は皆韓国人で、日本語を話せる先生はいませんでした。そのため初級のころは先生がジェスチャーをしたり、黒板にイラストを描いたりして私たちにどんなことを言っているのか教えてくださっていました。

語学堂ではなく一般の学生が使用しいている教室。一般学生が夏休みの間、私たち留学生はこの教室で勉強していました。

レベルごとにクラスは初級・中級・高級と分かれ、定期的に試験が行われそれによって毎回クラス分けがされていました。初級の中の1、2…ととても細かく分かれていました。語学堂に通う外国人の多くは韓国の大学に入学するために通っているので、入学に必要なTOPIK(韓国語能力試験)の合格を目指し、初期から試験対策も同時にしていました。学校は週に5日、月曜日から金曜日まであります。毎日大量の課題が出され、それに加えて次の日の予習もしないといけないので皆遅くまで勉強に励んでいました。

また、トウミ(チューター)制度というのがあり、韓国人学生で希望する人と私たち外国人がペアになり、韓国語の勉強の補助をしてくれていました。勉強だけでなく、日々の生活でも一緒に買い物に行ったり、観光案内をしてもらったりと親しい関係になるペアも多いです。

休みの日は1週間学習したことの復習をしていました。時間のある時は大田まで汽車で行って地下街で買い物をしたり映画館で映画を観たり、高速バスを使ってソウルに行って観光もしました。学校の周りは田んぼや畑が多く、校門前に食堂がずらっと並んでいるぐらいでお店は少ないです。大きなスーパーも徒歩30分ほどの場所にあるため、タクシーやバスを使って行っていました。

学校内の施設がとても充実している点はとても驚きました。文房具店、コンビニ、ゲームのできる空間、郵便局、パン屋、銀行、メガネ屋、服屋、美容室、美術館、カラオケ、ゴルフ練習場、サッカー・テニスコートなどさまざまでした。

私たちが生活していた寮の部屋。壁を挟んで向こう側にも同じ様に机とベッドが二つあります。2人+2人の4人部屋で、トイレ、シャワー、洗面台があり、これらは4人兼用です。

私たちは学校の寮で生活をしていました。1人部屋はなく、韓国人の学生と一緒の部屋でした。全く日本語が話せない学生と同じ部屋でしたので、韓国語でコミュニケーションを取ろうと必死でした。逆にこれがとても勉強になったと感じます。