9月 132011
 

韓国政府、済州島江汀(カンジョン)村で海軍基地建設を強行か

 かつての大規模な住民虐殺事件(1948年の四・三事件)に因んで、2005年に韓国政府自身が「世界平和の島」として指定した済州島で海軍基地建設が強行されようとしています。

 韓国政府が済州島南部の観光地として知られる西帰浦(ソギポ)の江汀村を韓国海軍の基地建設候補地として選定したは2007年。同年8月に実施された住民投票で江汀住民は、はっきりとこれに反対の意思を示しました(725人中680人が反対)が、去年の暮れ以来工事が断続的に強行され、当局と住民との衝突によって逮捕者やケガ人が続出しています。

 韓国政府は、「わが国の生命線である南方海域を守るために済州海軍基地が必ず必要だ」としていますが、反対派の市民団体は、この基地がアメリカのミサイル・防衛戦略に組み入れられて東アジアでの軍拡の悪循環をもたらすものと指摘しています。さらにこの一帯は、ユネスコが生物圏保全地域と指定する天然記念物や絶滅危機種の棲息地で、住民や市民団体は基地建設がこうした豊かな自然を破壊するものだと非難しています。

 そうした住民や市民団体のねばり強い反対にもかかわらず、基地建設はいままさに断行されようとしています。
 検察をはじめ公安当局は、26日、警察・軍・関連省庁からなる「公安対策協議会」を緊急に招集し、「法と原則」にもとる集団行動については断固とした姿勢で臨むことを明らかしました。さらに31日には、裁判所が反対住民や一部活動家の工事地域内立ち入り禁止の仮処分決定を下しました。
9月2日早朝、ついに1千人余りの警察が住民や市民団体関係者が籠城する江汀に突入し、35人を連行しました。これに対して済州選出の3人の国会議員を含む野党民主党が猛烈に抗議し、済州道議会議長など、道議会では多数派を占める野党系の道議員たちは、海軍基地関連予算のボイコットなど徹底した抗議の構えを示しています。

今度の動向に目が離せません。