10月 022012
 

日本希望製作所では、去る8月24~26日にソウルのまちづくり・社会的企業・貧困問題の取り組みをめぐる2泊3日のソウルフェア・トラベルを実施し、大好評のうちに終了しました。

首都圏だけでなく関西・四国からを含む20代から70代までの計16名の参加者が、ソウル市に新たに設立されたマウル支援センターをはじめ、まちづくりの先進的な事例として内外から注目をされている麻浦(マポ)区のソンミサンマウルを訪問しました。

マウルの人々が教育や文化、起業にどのように取り組んでいるかのお話を伺った後、実際にマウルの中を歩いてコミュニティ・カフェやドゥレ生協、代案学校、共同保育施設などを見学しました。

また、富裕層の地域として知られる江南(カンナム)区にあって低所得者層が居住するチェゴン・マウルでは、強制撤去の問題に立ち向かう住民の方々と対話し、一緒に夕食をいただくという貴重な時間を持ちました。

* チェゴンマウルの歴史と現状についてこちらをご覧ください。

参加者からは、

-今回、コミュニティ・ビジネスのメッカともいうべきソンミサンマウル、自らの生存をかけて貧困と住まいの問題に取り組むチェゴンマウルという対照的なまちづくりの現場を訪問させていただき、気づきと共感に満ちた3日間を過ごすことができました。

-ブックレットで読んでおりましたので、実際にソンミサン・マウルを見学することができて、たいへん嬉しかったです。必要と思われるものを、住民が共同出資してつくっていくという文化は素晴らしいものだと思います。


-(ソンミサン・マウルは)そこに住んでいる方々の思いが強いというか、自分の思いが周りと共有されコミュニケーションがとれており、地域の方々の信頼関係がしっかりしていると感じました。

-日本に住む私が痛切に感じた住民・市民自身が望む社会を自らでつくることへの希望が具体的にもてるような、とても素晴らしい取り組みをたくさん教えていただきました。

-ソンミサン/チェゴンマウルの両方で一番驚かされたのは、コミュニティの方々の熱意と情熱と行動力でした。多くの方が自分自身の生活に向き合って取り組む姿勢は日本も見習わなくてはと思います。

-チェゴンマウルでは、貧困層の方々が共同体を作ることで、より結束力を自分たちの力としていくというふうに理解していて、政府を相手に自分たちの住まいを確保するという真剣な戦いがあるから結束が必須なのだと思いました。

-お互い支えあいながら野菜を作り、セルフビルドで家を作り、住民自治も機能している面をみると、形成過程は異なるにせよ(チェゴン・マウルは)ある意味エコビレッジ的というか、未来の理想のコミュニティを体現しているようにも見えました。

-(チェゴン・マウルについて)想像できずに現地に赴いたのですが、歴史的経緯や運動の広がり、外部からの支援など、単純に貧困地区がオルタナティブな住宅をつくろうとしているという説明を越えるさまざまな要素が含まれ、またいろんな思いが重なり合った事例なのだということがわかりました。特に夕食を作っていただいた、しかも自家菜園で栽培した野菜で、というのが印象深かったです。

といった感想が寄せられました。

ツアーの開催要領は以下の通りでした。

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ブックレット『まちの起業がどんどん生まれるコミュニティ』を発刊してから、ソンミサン・マウルの問合せが多くなりました。また、視察をしてほしいというご要望なども事務局には来ています。その後、ソンミサン・マウルも、ソンミサンを取り巻く環境もめまぐるしく変わっています。特に、朴元淳市長が誕生してからのソウル市は、まさに日進月歩です。

今回のスタディツアーは、<朴元淳市長が誕生後のソウルのまちづくり><ソンミサン・マウルの現状と課題><ソウル市の貧困問題・貧民運動の現在>といったことをテーマにしています。そして、朴元淳市長が強調しているような「形式的な日韓交流ではなく、実質的な日韓交流」を創り出していくために、地域の人々と交流を深め、最後のワークショップの時間には、最前線で活躍する実践家たちと、日韓でどのような未来を模索できるのかということをディスカッションします。単に現場を見学するだけではなく、経験と知恵を交換すべく対話を積み重ねて行きます。「創造的な交流」を希望される方のご参加をお待ちしております。

※フェア・トラベルとは、今までのような消費的な旅行ではなく、受け入れ地の環境、文化、住民にも配慮し、フェアな関係をつくっていこうという趣旨で、フェア・トレード(公正貿易)の概念を導入し、韓国の社会的企業が中心に進めている旅行。韓国では公正旅行、公正観光と言われてる。

【プログラム】
=1日目=(8月24日金曜日)
ソウル到着
ソウル市まちづくりセンター訪問

※ 朴元淳市長誕生後、ソウル市の大きな政策である「コミュニティの復元」を担うセンターが7月にオープンし、ソンミサンのユ・チャンボクさんが館長に就任することが決まっています。センターでは、センターの役割とソウル市まちづくりの計画を聞きます。

=2日目=(8月25日土曜日)
ソンミサン・マウルツアー、貧民地域見学、貧民地域の住民たちと食事をしながらの交流

※ ソンミサンでは、自律的な地域のまちづくりを進めながら、周辺地域とのコミュニケーションをはかるための方策を模索したり、また自分達の経験をもとに、ソウル市のまちづくりに協力しています。その最新の動向をについて住民の方たちから話を聞きます。
 そして、午後には、貧困地域として知られているチェゴンマウルを訪問します。チェゴンマウルは、長らく再開発を進める行政側と住民との衝突が続いていました。現在は、ソウル市とも対話を重ね、住民達が主体となりながら「行政に与えられる住まい」ではなく、「オルタナティブな住宅」をつくるために、ワークショップを積み重ねています。この地域で夕食をとり、住民達との交流を深めます。

=3日目=(8月26日日曜日)
ワークショップ:2日間のふりかえりと、「創造的な交流」に向けてのディスカッション

ゲスト:ユ・チャンボク(ソンミサンマウル劇場代表、ソウルまちづくりセンター館長(予定))、ウィ・ソンナム(社団法人人とまち代表)、ナ・ヒョウ(GOOD TRAVEL代表、UN-HABITAT韓国委員会委員)、現場の実践家たち(予定)

昼食後 解散、日本へ

【企画】 NPO法人日本希望製作所
   コーディネーター: 桔川純子
【現地旅行業務】 GOOD TRAVEL
【後援】 (社)人とまち、国際NGO Asian Bridge

【費用】
会員55,000円   非会員60,000円

※ 上記金額は現地での宿泊代(2泊)と食事代、市内移動交通費、通訳・ガイド料、及び事前学習会(1回)への参加を含みます。日本―ソウル間の航空券代は含まれませんのでご注意ください。
(最小催行人数:5人)

本ツアーへのお申込み・お問い合わせはhopemaker@kibounotane.org宛にメールでご連絡ください。

※プログラムは、現地の都合により、変更する場合もありますので、予めご了承ください。
※部屋はツインが基本になっております。シングルを希望される方は、事務局に料金をお問い合わせください。
※航空券を手配する場合、旅行社をご紹介することもできますので、事務局にお問い合わせください。