8月 022012
 

2012年6月18日から20日にわたって第1回アジア持続可能な観光南海国際大会が、韓国・日本の各地から150名の参加者を得て盛大に行われた。「アジアのフェアー・ツーリズム活性化のための国際交流」をテーマとするこの大会では、開催地の地域住民の主体的参加と協力を得て、大会参加者が自ら地域実践現場を訪問して個性的な体験を経て、実践内容の相互交換と課題を深めたことの意義は大きい。
 以下にその目的・内容・実践課題を示し、今後の両国における確かなフェア・ツーリズムの展開に活かすものとして、ここに宣言する。

【実践目的】
韓国南海郡が、「宝の島」と称されるように、神から与えられた自然生態系や人間の手によって、その自然に向き合い、活かして長い時間をかけて紡いで築かれた文化や暮らしを、前世代から引き継ぎ、次世代に繋ぐために、人々の交流を通した活動を持続的に展開する。
 その活動の目指すものは、人々の心の故郷であり、自然生態系を歴史的に保全してきた豊かな農山漁村の暮らしや文化を保全し、自然との調和を前提とした経済や産業の発展を持続的に図ることにある。

【基本理念】
1.持続可能な観光(ツーリズム)の振興のために、ゲストとホスト双方の理念や利益が公正であること。
2.観光(ツーリズム)資源として重要な自然生態系や、歴史・文化・地域産業を保全する。
3.持続可能な体験交流の規模や内容を、ゲスト・ホスト双方に適切であるように調整する。
4.質の高い交流ビジネスの展開と、訪問先の地域事情を理解しうる確かな顧客(フェア・ツーリスト)の確保のため、「国際フェアツーリズムアジア教育アカデミー」(仮称)を設置する。
5.実践者同士の相互交流を通した情報交換と相互研鑽を行うために、国際大会を韓日相互に毎年開催する。
6.アジア各国の文化の相違を踏まえつつ、共通の課題を相互に認識し、課題解決に向けた共同行動指針を打ちたてる。

【具体的行動指針】
1.高齢者の経験や人格的素養が交流活動において大きな役割を果たすことを踏まえ、高齢化対策への代替案としての活性化案に資する。
2.初等教育における教育体験の重要性を踏まえ、地域独自の企画と共に、他世代にわたる交流につながる企画を工夫する。
3.次世代の後継者確保のために、ツーリズムビジネスとしての経営の確立を図り、若年層のビジネス参入や帰農・帰村につなげる。
4.国や自治体の政策支援と共に、社会的企業の専門的支援の重要性を鑑み、フェアー・ツーリズム推進のための社会的評価を高め、その起業化を推進する。
5.韓・日相互の農山漁村の住民による直接的な交流を継続的に実現する。
6.学生による韓日交流を企画し、相互の語学研修と現地研修を継続化し文化理解を深める。
7.フェア・ツーリズムの実践深化とその普及拡大のため、韓日を含めたアジア地域における中核的事務局組織を設置し、専従スタッフの下での各種企画を展開し、アジア各国への拡大をめざす。

                                             参加者一同
 

主催団体 
持続可能な観光社会的企業ネットワーク、南海郡生態観光協議会、NPO法人日本グリーン・ツーリズムネットワークセンター、環境部、南海郡、安城市、インジェ市、日本国際交流基金ソウル文化センター、NPO法人日本希望製作所