10月 162013
 

2012年6月に開催された第1回アジア持続可能な観光南海国際大会に続き、第2回フェアツーリズム国際大会が、歴史と文化の香り高い大分県竹田市で、2013年9月25日から3日間に亘って開催され、昨年大会の共同宣言を踏まえた新たな知見を加えて、フェアツーリズムに関する理解と情熱が深まった。

以下、フェアツーリズムの定義、目的、基本理念を踏まえ、アジア全域に広く普及することの意義を確認し、今後の更なる確かなフェアツーリズムの展開に活かすものとして、大会参加者一同の合意をここに宣言する。

【定義】
フェアツーリズム(fairtourism)とは、公正旅交から公正歓交へ発展を図る、新たな人間・社会関係づくりの理念である。それは、旅行者(ゲスト)と旅行受け入れ者(ホスト)と中間支援組織(ステークホルダー)が、貴重な環境や歴史的文化を保全活用し、それぞれにとっての経済的利益と社会的評価を公正に分かち合い、均衡のとれた關係を形成することである。

【目的】
韓国南海郡や、日本の大分県竹田市にみられるように、神から与えられた自然生態系や、人々が自然に向き合い、活かして長い時間をかけて紡いで築きあげた文化や暮らしを、前世代から引き継ぎ、次世代に繋ぐために、対等で無理のない交流を通した活動を持続的に展開する。

【基本理念】
1.持続可能な観光(ツーリズム)の振興のために、旅行者、旅行受け入れ者、中間支援組織の三者の理念や利益を公正にする。
2.観光(ツーリズム)資源として重要な自然生態系や、歴史・文化・地域産業を保全する。
3.持続可能な体験交流の規模や内容を、ゲスト・ホスト双方に適切であるように調整する。
4.質の高い交流ビジネスの展開と、訪問先の地域事情を理解しうる確かな顧客(フェアツーリスト)の確保のため、「国際フェアツーリズムアジア教育アカデミー」(仮称)を設置する。
5.実践者同士の相互交流を通した情報交換と相互研鑽を行うために、国際大会を、韓日相互に毎年開催し、継続的な参加を目指す。
6.アジア各国の文化の相違を踏まえつつ、共通の課題を相互に認識し、課題解決に向けた共同行動指針を打ちたてる。

【具体的行動指針】
1.高齢者の経験や人格的素養が交流活動において大きな役割を果たすことを踏まえ、高齢化対策への代替案としての活性化案に資する。
2.次世代の後継者確保のために、ツーリズムビジネスとしての経営の確立を図り、若年層のビジネス参入や帰農・帰村につなげる。
3.国や自治体の政策支援と共に、社会的企業の専門的支援の重要性を鑑み、フェアツーリズム推進のための社会的評価を高め、その起業化を推進する。
4.韓・日相互の農山漁村の住民による直接的な交流を継続的に実現する。
5.学生による韓日交流を企画し、相互の語学研修と現地研修を継続化し文化理解を深める。
6.フェアツーリズムの実践深化とその普及拡大のため、韓日を含めたアジア地域における中核的事務局組織を設置し、専従スタッフの下での各種企画を展開し、アジア各国への拡大をめざす。
7.大会開催地自治体は、参加者や関係地域の継続的連携・交流を図り、「アジア・フェアツーリズム・ネットワーク」(仮称)の加盟団体として今後大会参加を重ね、その人的交流の輪を広める。
8.大会の共通ロゴマーク・ロゴバッジを作り、賛同者の一層の結束と各自の意識の向上、普及啓発を図る。
9.大会開催の趣旨に賛同する企業等を増やし、その支援・協力を積極的に促す。
10.「フェアツアー」のパイロット的事業を試行し、その成果と課題を踏まえて公正な国際交流の進化と拡大を図る。

2013年9月27日

竹田市長 首藤勝次
(社)持続可能な観光社会的起業ネットワーク理事長 ナ ヒョウ
NPO法人 日本グリーン・ツーリズムネットワークセンター 代表理事 青木辰司
NPO法人 日本希望製作所 副理事長 桔川純子