2月 242014
 

2月10日から13日まで、冠岳区議会の「まちづくり」をテーマにした視察がありました。韓国の社会的企業GoodTravelと日本希望製作所がコーディネートを行い、議員20名と区職員8名が、東京と神奈川県大磯町を訪れました。大雪のあいまの来日でしたが、世田谷区との継続した交流、また、大磯での新しい交流が生まれました。

町内を見ながら説明をする原さん


11日は、神奈川県大磯町を訪れ、NPO法人西湘を遊ぶ会の原大祐さんに地域をご案内いただきました。実は、地名の(http://www.seisho-asobu.jp/)「おおいそ」は、韓国語の「オイソ(いらっしゃい)」という方言からきているとのこと。埼玉県日高市に、高句麗からの渡来人高麗若光(こまのきじゃっこう)を祭る高麗神社がありますが、そもそも若光は、大磯に辿り着き、この地に集住していた渡来人が、埼玉県の高麗に移住したとのことです。休日にもかかわらず、観光協会や商工会の方、町会議員の方が、地元の星槎学園まで出向いて、地域の説明をして下さいました。星槎学園は、女子サッカーが強いそうで、学園からは女子サッカーの日韓交流ができないだろうかという提案がありました。わざわざ出てきてくれた2名のサッカー選手からもアピールがあり、魅力的な笑顔を振りまいてくれました。女子サッカーも広がりつつあるのですね。

星槎学園にて


また、大磯町の説明は町の保健福祉課の職員の方が、韓国語で説明して下さいました。勉強なさっているのだそうです。内外から3千人から5千人集まるという大磯市は第3日曜日開催なので、見学できませんでしたが、「地域を市にする」というシカケをつくられた原さんが運営するソーシャル雑居ビル1668を訪れ(http://www.oiso1668.com/)、アーティストや若い人のセンスで、歯科医院をリノベーションしたシェアオフィスを案内していただきました。

12日は、午前、生活クラブ生協・東京で、村上彰一専務理事から、生活クラブ、協同組合の説明、生活クラブから派生したさまざまなNPOを含めた非営利団体の活動、代案エネルギーについてなど、お話していただきました。協同組合は韓国でいま注目されていますので、組合員の活動や、政治団体の生活者ネットワークとの関係などについて、熱心な質問が続き、意見交換のあと、昼食には、保坂展人区長をはじめ、昨年冠岳区を訪問した堀恵子教育長、清水昭夫生活文化・国際課長、田中茂区長室長と、韓国の議員たちと懇談が続きました。

世田谷区議会議員からのカード


午後には、世田谷区区議会を訪問し、区議会の概要や議場を見学してから、12月に冠岳区を訪問した区議の方たちとの交流時間がありました。世田谷区議の方たちは、自己紹介も韓国語で行い、お抹茶をたて、それを、サービングするところまで直接して下さり、韓国の方たちを驚かせました。小泉玉子議員のお手玉や韓国語の手書きのカードのプレゼントなどなど、心温まるおもてなしを受けてから、祖師谷のウルトラマン商店街を見学し、夜も区議の方たちとの懇親会で、さらに親交を深めました。

岡さんの家TOMOにて


13日は、世田谷トラストまちづくりがすすめている、オーナーが自分の建物を地域に役立てようという事業、「地域共生の家」の現場、「岡さんの家」(http://www.okasannoie.com/)を訪れ、小池良実(かずみ)さんから取り組みについて話をお聞きしました。地域の拠点として、地域の人たちの居場所になっている昭和レトロな建物にお邪魔し、当時使っていて、今も大切に使っているカップでコーヒーをいただきましたが、そういうストーリーを聞きながらのコーヒーの味は、また格別です。パンフレットの絵を担当している小塚さんは、退職してからの方が手帳に空欄がなくなったそうです。言葉は少なくても、かいがいしく目配りをして下さる姿は印象的でした。そのあと、世田谷トラストまちづくりで、世田谷のまちづくりの歴史や、最近の取り組みなどの話を、浅海義治さんからお話いただきました。冠岳区にも空き家が出てきているとのことですが、世田谷とはまた状況が違うでしょうから、世田谷で得たヒントをどのように生かしていくのか楽しみです。
 3月初めには、ユ・チャンボクソウル市マウル共同体総合支援センター長が世田谷を訪れます。一昨年、浅海さんがセンター訪れましたが、それ以来になるのでしょうか。

岡さんの家TOMOの前で


地域では、確実に日韓の交流が積み重ねられています。日韓関係が悪くなっていますが、地域では、確実に顔と顔の見える関係がつくられています。各地で地方自治体同士、地域住民の交流が進んでいくことの意義を感じ、また、そのことが出来るのではないかと思える4日間でした。

文: 桔川純子