8月 252014
 

ソウル市のマウル共同体支援:丸一つ一つが人

日本希望製作所では、韓国のGood Travelによる現地運営協力の下、去る8月3日から6日まで、“「新しいソウル」に出合う旅”と題したスタディ・ツアーを企画・実施しました。

台風の進路がはっきりしない中、影響がないか心配しながらの出発となりましたが、参加者全員無事にソウルに集合できました。期間中、傘が手放せない不安定な天気で、湿気を含んだ熱い空気に包まれたソウルでした。

6月の統一地方選挙では朴元淳市長が再選され、教育監(教育長)には進歩派陣営のチョウ・ヒヨン氏(前聖公会大学教授)が当選を果たしたソウル特別市。これからの韓国社会全体に大きな影響を与えていくであろうソウル市政が、今後どのようなビジョンをもって進んでいくのかを学ぶ機会となった本視察には、14名の方が参加されました。

青年ハブの活動ブース


高層ビルが立ち並ぶ江南区にある貧困地域チェゴン・マウルでは、共同体としての地域コミュニティーの強さを感じました。マウル単位のネットワーク形成を支援する目的で朴市長が開設したソウル市マウル共同体総合支援センターでは、ユ所長からお話を伺いました。マウル共同体形成に向けて、人的なつながりを詳細に調査して、そのつながりから形成の核を作るための支援をしていく、という報告は、地域で活動している参加者の方たちの興味を引きました。ぜひ地域でやってみたい、という意見も聞かれました。

面白い場所作り

時間の都合で見学だけになってしまいましたが、“青年ハブ”と呼ばれる若者支援の場は、元々医療系の研究機関だった建物を使っていました。外観からは想像できない、若者たちの自由でのびのびとした活動ブースが並んでいました。次に、参与連帯、環境運動連合といった韓国を代表する市民団体のキーパーソンにお話を伺いました。

国会議事堂見学


3日目は、国会図書館と国会議事堂を見学。夏休みということもあり、議事堂見学者には子どもが多く、説明する女性も子ども向けにやさしい言葉で楽しそうに話していました。見学後に、チョン・スノク議員に面談しました。

ソウル市広報担当のプレゼン

そして、最終日は、9時の始業と共にソウル市の広報担当からのプレゼンテーション、市庁舎見学と分刻みのスケジュールでした。ヨーロッパ訪問を控えて超多忙な朴市長との面談が叶い、10時半から30分間、市長室でお会いしました。壁一杯に貼られた色とりどりの付箋には、市民からの声があふれていました。また、向い側の壁は、ファイリングされた資料、机の周りはまだ整理されていない資料が山積みになっています。朴市長は全てに目を通されているようです。市長室の雰囲気から、ソウルの市政にむける熱気が感じられました。

怒涛のように入ってくる情報に四苦八苦しながらでしたが、大変有意義な3泊4日の旅となりました。

市長室のカラフルな壁。中央が朴元淳市長


文: 木下ひろみ/日本希望製作所 事務局