8月 302010
 

第10回「希望の種を探そう」が8月7日(土)に開催されました。
当日の第1部は、慶應大学SFC学生の西村さん、吉原さんから、彼ら作成のソーシャルビジネス・プラン「多文化共生カフェ~Rin-輪ー」の発表があり、プランをめぐって議論しました。
第2部は、「日本人と外国人が共に生きる『WIN-WINの日本社会』をつくるためには?」をテーマにしたグループ討論で、参加者が自らの経験を踏まえ、多様な人が共生できる社会づくりを語り合いました。
最後には、第2部のファシリテーターのチョン・ジネさんが、風船を一人ひとりに配りました。各自が風船をふくらませ、そこに、自分の考える「日本人と外国人の間にある壁」の言葉を書きました。そして、心の壁を壊すために、全員で風船を割りました!

この会合に参加してくれた慶應義塾大学SFCの吉原裕幸さん、西村朋子さん、東京韓国学校の高校1年生の金チェリンさんが、参加した感想を寄稿してくれたので、紹介します。


日本希望製作所「希望の種を探そう」活動報告
吉原 裕幸

8月7日、日本希望製作所「希望の種を探そう」に参加しました。
大 学のソーシャルビジネスプランニングという授業で作成したプランを、まったく面識のない方々の前でいきなり発表させていただくことで自分たちのプランを客 観視でき、みなさんから共感と批評をいただいて、なんとなく自分たちの問題意識が間違っていなかったのだなという自信と、これからももっと深めていこうと いう決意が持てました。

後半は、多分化共生への弊害とその解決方法を、いくつかのグループにわかれて話し合いました。
僕らがいたグループでは、弊害、問題点として、「日本ではやはり多文化交流の経験がなければ偏見が生まれやすい」「地域での孤立、コミュニティ間での断絶」があがり、そこから「ひとひとりが経験から学び意識が変わっていくこと」の大切さを提案しました。

大 学の授業内でのプランづくりにおいて、カフェを作りたいという僕の思いを、グループの中でなかば無理矢理進めていったにも関わらず、そこからグループ内で プランがブラッシュアップされ、また対外的に発表させていただくことでさらに磨かれ、僕の一つの夢想がみなさんとのつながりによってまさにソーシャルなビ ジネスといった様相を呈してきました。授業でのグループ内に留学生の方二名、そして多様性への感受性に優れた日本の学生が参加し、彼らの意識が織り込まれ て作成したことが、日本希望製作所での発表に活かされたのだと思います。
今回の日本希望製作所に参加し、大学、地域、行政という三者をうまく結び つけることで、日本人学生と留学生、地域の方々、そして地域自体の中から、それぞれが持つ見えない資源を引き出し、相互にうまく活かそうというこのプラン は、社会性などというかたい言葉に肩を凝らせたり対外国人政策のような難しいテーマにしかめっ面をするのではなく、
僕たち一人一人自身がいかに「よく生きるか」、つまりより良い人生のための「希望の種」を探すことだったのだと気づきました。

これからも日本希望製作所の「希望の種を探そう」のような場所でみなさんと議論を深めていきたいと思います。

レポート【希望製作所〜希望の種を探そう〜】
西村朋子

今回希望製作所でプレゼン発表をさせていただく機会に恵まれた事に本当に感謝しています。私たちは大学の授業で行ったグループワークのプレゼン発表をさせて頂いたのですが、我々の準備不足でスライドが不十分なものとなってしまいました。そのせいもあってか、希望製作所での発表を終えた時に、「こういうプランだったのね!事前に送られてきたスライド資料だけだとなんのことだかわからなかったわ。」というストレートな感想がスタッフさんからちらほらありました。スタッフのミネさんが仰っていたように「ストレートな意見」は人に最も良く響くものだと思いました。韓国人はそういう「飾らない言葉」が好きだそうで、是非私も取り入れたいと思いました。

そのストレートな意見や感想のおかげで、スライドの欠点や足りない部分が次々と分かり本当に勉強になりました。また、私は人前で話すのが苦手なタイプなのですが、希望製作所の温かいアットホームな雰囲気のおかげで安心して喋る事ができました。喋りすぎて時間がオーバーしてしまったほどです。

私たちの発表後の意見交換の場では、「カフェの外観をスタイリッシュにしすぎると高級カフェだと思ってお金のない学生達には入りにくいかも」等具体的なアドバイスをしてくれた方や、韓国キメ(金海)市でYMCAが既に行っている取り組みを紹介して下さった方等、皆さんが「輪カフェ」を実現に近づける為に一緒に色々考えて下さり私自身も多いに楽しませて頂きました。やはり、色んな人から意見を聞くと我々のグループ内だけでは出なかったような意見がたくさんあり、その場で次々と新しい良いプランがブラッシュアップされていきました。希望製作所で発表出来て色んな意見を輪カフェに取り入れられて本当に良かったです。私としては、輪カフェは常に進化し続けるカフェであり続けさせたいと思っているので、これからも色々な人からの意見を聞く事が重要だと思いました。

私たちの発表の後には、グループごとに分かれて実体験をお互いに話し合ったので、私のグループでは日本でされている差別、韓国でされている差別について話し合いました。普段なら、自分が体験してきた差別の話はしにくいものです。それにも関わらず、議論を深める事が出来たのはミネさんをはじめインターン生達が作り出す温かい雰囲気のおかげだと思いました。

このような「ありのままでいいんだよ」と思えるような雰囲気を輪カフェにも是非取り入れていきたいと思いました。

第10回「希望の種を探そう」に参加して
金 チェリン

私は8月7日(土)、希望製作所で行われる第10回目の「希望の種を探そう」に参加してきました。(30分前から~をカット)
2時を少し過ぎたころ、第1部の慶應SFCの生徒達によるプレゼンテーションが始まりました。テーマは“国内外国人のためのCafe –輪(Rin)”です。これは、日本に住んでいる外国人が抱えている悩みや問題などを少しでも減らすように、そして多文化交流を目的にして考えた企業で す。また、ここでは24時間営業を目的とし、学生から高齢者までと幅広い年齢の人々を対象にしたりなどと色々な仕組みを提案していました。
私はこ のプレゼンテーションを聞くことができて、とても良かったと感じています。プレゼンテーションは簡潔で面白く、高1の私でも興味深く聞けるくらい素晴らし かったです。“カフェ -輪”の目的もそうですけど、少しでも多くの人が来て親近感を感じるようにと、様々な工夫をして企画しているところも全て凄いと思いました。もちろんこの カフェが実際作れるかどうかはわかりませんが、作れたらなあと強い感情を持たせるくらいです。そしてもしこのようなカフェが出来るなら是非行ってみたいと 思います。
第1部が終わり、短い休憩を取ったあと、第2部のグループ・ディスカッションをやりました。テーマは「日本人と外国人が共に生きる 『WIN-WINの日本社会』をつくるためには?」で、1グループ4人の4組をつくり話し合いをしました。ここでは日本に住んでいる外国人が抱える問題を 考えてみたり経験上の話をし、そのような問題はどうやったら解消できるのか考え解決策を出し合いました。各グループ30分くらい話し合い、発表をしました が、他のグループの発表を聞いてみると、そのような問題もあるのかとまた学べるところもありとても良かったです。個人的には「子どもの頃から色々な背景の 人と知り合うことが大切」というグループ3の発表が一番興味深かったです。シンプルで絵も描いてあり理解しやすかったです。
私は今回始めて「希望 の種を探そう」に参加しましたが、思ったより場の雰囲気も重くなくグループ・ディスカッションでは互いに意見を言い合うことができ最後には発表でまとめて いくところがとても為になると感じました。今回は“カフェ –輪”と多文化交流がテーマでしたがこれらは日本に住んでいる外国人だけではなく日本人にも良い影響を与え各国が互いに成長するのには大きな助けになると 思いました。